Antec品質 パートⅡ -P280 Window 編- ELEVEN HUNDREDとの違いは?

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 Antecを代表する定番静音PCケースで,XL-ATX規格対応のミドルタワーP280 Windowのレビューをお届けします.前回は,兄弟機といわれているELEVEN HUNDREDをお届けましたが,そのELEVEN HUNDREDと比較しながら,共通点と相違点を明らかにしていきたいと思います.
 前回のELEVEN HUNDREDのレビューは,こちらになります.フロントビューは全く異なりますが,P280 Windowはサイドパネルがアクリル仕様(オリジナルのP280はソリッド)になったことで,さらにそっくり感が増しました(詳細は,後述).

 今回のP280 Windowも,当然のごとく(?),リンクスアウトレット購入のJUNK品です.JUNK理由は,”足折れなど”.”など”って何・・・? JUNK品ですから,細かいことは気にせず,Let's Challenge!



 足折れは,物理的な破損ですので,接着剤で修理するか,交換するしかありません.
しかし,世の中には便利なものがたくさんあり,その一つに”モバイルCPUスタンド”というものがあります.読んで字のごとく,キャスター付きのPCスタンドです.これに載せれば,PCケースが足折れしていても大丈夫です.なので,接着剤で補修して,このモバイルスタンドに載せて使用するつもりでした.


 ところが,補修しようと,構造を確認してみると,M4のネジが使用できそうだということがわかりました.テフロンゴムが貼ってありますが,それを剥がすとわかります.本体側もM4ネジが入りますので,適当な長さのM4ネジで固定出来ます.逆にオリジナルの他の足より,しっかりと固定できました.


 他のJUNK理由である”など”については,付属のネジ類が不足しているのかも知れませんが,よくわかりません.一度使用している感じ(展示品?)がある程度です.



 外観は,特に目立つ傷や汚れはなく,JUNK品としては,アタリではないかと思います.※アクリルパネルの細かい擦り傷やフロントドアの汚れは,普通にありますが,歪みや凹みなどはありません.

 ここで,JUNK品に欠かせない動作確認をしておきます(←これで大事).とは言っても,PCケースなので,ケースファンくらいです.SW類やフロントポートは,組み込み後の確認になってしまいます.
 P280の標準ファンは,トップとリアのみで,ファン端子自体は3ピンですが,4ピンペリフェラル(大)から分配されています.これを,ファンパワーハブ基板と言うらしいです. このハブには,3ピンファンを4台接続できるようになっています.この構造は,ELEVEN HUNDREDと全く同じです.



 ここに電源を接続して,動作確認してみます.
 リア×1台,トップ×2台の120mm排気ファンは,同一の静音仕様(Antec TWOCOOL)で,静かです.2段階調整もあり,H/Lともに気にならないレベルです.
この2段階調整の切替SWは,背面付いています.PCケースを開けなくても,変更できるので,便利です.


 それでは,早速,P280 WindowとELEVEN HUNDREDの比較を始めます.
仕様を比較するとこんな感じです(リンクスのHPより抜粋).


 兄弟機(?)でありながら,外形寸法や重さが異なるところが,面白いです.その違いが,どこから来るのか,探検してみたいと思います.

 まずは,外観から見てみます.





 フロントビューは,全面メッシュのHUNDRED系に対し,静音フロントドアを採用したP280と.はっきりとその特徴が出ています.フロントI/Oは,最上部に位置し,USB3.0×2,USB2.0×2,Audio IN/OUTという構成で,電源SWおよびリセットSWは,上面となり,全く同じです(ただし,デザイン上の印象は異なります).

 両者で奥行きが異なりますが,この違いは,フロントドアとフロントパネルの構造からきているようです.フロントドアは,はみ出しが大きく,筐体部分の大きさは全く同じです.



 このP280のフロントパネルは,2段階のヒンジ構造になっていて,左サイドパネル側に完全に開くことが出来ます.通常180度までしか開かないドアが多いですが,270度開きますから,邪魔にならず,便利です.

 フロントパネルを外し(開け)てみますと,P280はダストフィルターがありますが,ファンの設置方法など,構造は同じであることが,よくわかります.




 リアは,全く同一です.拡張スロット9段と120mmファン×1という構成.ELEVEN HUNDREDではLEDのON/OFFスイッチとTWOCOOLのH/L切替として2つ使われていたものが,P280では2つのTWOCOOLのH/L切替になっています.いずれにしても,すべてが使われることは無いという状況です.


 左サイドパネルは,どちらもアクリル仕様ですが,ELEVEN HUNDREDにはファンが取り付けられる様に一部メッシュになっています.このサイドパネルは,共用可能で,どちらにも取り付け可能でした.



 右サイドパネルも,ELEVEN HUNDREDには,120mmファンが取り付け可能なメッシュがありますが,P280はフラットです.こちら側も共用可能です.


なお,両サイドパネルとも,P280には樹脂の内張があり,静音性を高めている様です.パネルの強度も,P280の方があるような感じです.


 上面は,120mmファン×2台のP280と,200mmファン×1台のELEVEN HUNDREDという違いです.風量的には,200mmファンの方が有利です.
 しかし,最近のトレンドである240mmタイプの一体型水冷クーラーを使用する場合には,120mmファン×2台のP280が選択肢になります.実際,Antec製の240mmタイプ,Kuhler H2O 1250[リンク]が対応しているPCケースは,Antec製ではこのP280しかありません.Antecで統一するなら,他に選択肢はありません.




 底面の造りも,全く同一で,電源用の吸気開口が設けられており,メッシュフィルター完備です.このメッシュフィルターは,左サイドパネル側に引き出し可能で,背面側に引き出すタイプより,より簡単に掃除ができます.それから,よく見ると,ELEVEN HUNDREDは普通の樹脂足なのに対し,P280 Windowはシリコンゴム足です.

 次に,内部構造です.

P280 Window:

ELEVEN HUNDRED:


 内部構造は,全く同一で,XL-ATX規格(325×244mm)対応だけあって,とても広いです.
 HUNDRED系の特徴である,ベイ数の多さが目立ちます.

 ベイは基本的にツールレス固定方式ですが,2.5インチドライブのみ,専用ベイに差し込んでからネジで固定します.3.5インチアダプタに変換してから,固定するより楽です.5インチドライブは,そのまま差し込んで,ロックします.3.5インチドライブは,専用のドライブレールを取り付けて,差し込むだけでロックされます.

 この専用のドライブレールにP280とELEVEN HUNDREDの違いがあります.ロック方法は同じですが,ドライブレール自体が異なります.P280は一体型のドライブレールで,2.5/3.5インチどちらでも,そのまま取り付けられます.3.5インチHDDは,シリコンゴムで振動吸収が図られており,底面ネジ固定タイプです.
 一方,ELEVEN HUNDREDは,3.5インチ用のドライブレールで,2.5インチは3.5インチに変換してから,両サイドから挟む(ネジ無し)タイプです.
 どちらのタイプも一長一短があります.簡単なのはELEVEN HUNDRED方式ですが,振動面ではP280方式が有利です.それぞれの用途別に使い分けられているようです.



P280 Window:

ELEVEN HUNDRED:

 ケーブルホールやCPUカットアウトは同一で,大きく,組み立てやすくなっています.また,裏配線用のスペースが,十分もあり,下手な裏配線でもサイドパネルが閉まらなくなるようなことはありません.


 最後に搭載ファンです.
P280 Window:


ELEVEN HUNDRED:


 標準で,P280はリアに120mm×1台とトップに120mm×2台という構成で,いずれも排気ファンです.吸気ファンがありませんが,前面メッシュや拡張スロットにより,吸気は確保されます.ELEVEN HUNDREDもファン構成は違いますが,吸気ファンのみで,前面メッシュやサイドパネルメッシュから,吸気されます.

 しかし,折角なので,P280 Windowにも吸気ファンを取り付けることにします.フロントに120mm×2台追加します.ベイファンとして内部に120mm×2台も追加できますが,iGPUですから,追加しません.
 フロント120mmファンの取り付けは,フロントカバーを外して,専用ネジで各2カ所固定します(他の2カ所は位置決め用に突起があります).内部ベイファンは,ネジ固定の必要が無く,位置を合わせて押し込むだけで,位置決めピンと爪で固定されます.フロントファンもベイファンも,P280とELEVEN HUNDREDで,全く同じ方式です.




 今回,CPUクーラーを120mm簡易水冷にするため,リアファンは必然的に交換します.ラジエーターを取り付ける際,先のファンパワーハブ基板と干渉する場合があります.その場合には,ハブの上下を逆にすると干渉しにくくなります(HPにも記載があります).CWC-H80の場合には,そのままの取り付け可能でした.


 動作確認と外観比較が出来たところで,引っ越しを行いました.

 今回,CORSAIRの400Rで使用しているPCをそのまま移植します.





 引っ越しさせる中身は,このようなスペックのPC構成です.



 ビデオカードがないのに,サウンドカードが2枚も刺さっています.オンボードと合わせて,3つのサウンドチップになりますが,それぞれ特徴があって,面白いです.
 この中で,リンクスアウトレット購入品は,電源のCorsair AX850,BDドライブのLITEON iHBS212,およびPCケースのP280 Window,ELEVEN HUNDRED,400Rになります.それぞれの詳細は,海賊3兄弟の中で記載しましたので,ここでは省略します.

 最終的に組み上げた状態です.


 元々の400Rの時と比べると,あまり差はありませんが,P280はXL-ATX規格に対応している分,ゆったり組むことが出来,ケーブルマネジメントも楽です.

 P280 Windowは,ELEVEN HUNDREDに対し,静音仕様化のため若干コストアップしている感じがします.しかし,ほぼ同一筐体であることから,ファンの組み合わせ次第では,ほとんど同じ使い方が出来ると思います.P280 Windowもエアフローを十分確保できますし,ELEVEN HUNDREDも十分静音PCとして使えます.ただ,より効果的な選択になった場合に,それぞれの特徴が出てくる感じです.

 共通筐体のため,強度の差はなく,どちらも高いです.ただ,サイドパネルがWindow仕様であることも関係していると思いますが,もう少しサイドパネルの強度が欲しい印象を受けます.とは言え,どちらも,これだけファンを搭載しても,振動や共振等は一切無く,しっかりしたAntecクォリティのPCケースであることは間違いありません.
 ELEVEN HUNDREDはゲーミング用,P280 Windowは静音重視と,筐体は共通でも,全く性格の異なる2つのPCケースですが,どちらも長く使えるPCケースで,飽きの来ないデザインだと思います.

 組み込む前に動作確認できなかったフロントI/OやSW類は,全く問題無く,動作OKでした.本当に,アタリのJUNK品です.
 また,フロントファンにもAntec製のTWOCOOL(Lモード)を取り付けましたが,トップファンをHモードにすると,風きり音が感じられます.トップファンもLモードで十分な感じです.

 ここで,ちょっと残念なお知らせですが,このP280 Windowは,販売終了の様です.LinksのHPに"終息"の文字.もし,気になっている方は,早めに店頭在庫を確保した方が良さそうです.CC600Tの時のように,一気に流通から消えるかも知れません.

 PCケースも価格破壊が進んでいますが,PCパーツの中で一番長く使用するものだと思います.また,選択に関し,一番好みが分かれるのもPCケースだと思います.
 そんなPCケースを選択する上で,造りがしっかりしていることが重要なファクターです.その点,AntecのPCケースは,どれを選んでもしっかりとした造りが継承されており,安心できる選択肢が豊富に揃っています.
 そのAntecのPCケースを,とてもお得に手に入れることが出来るのがリンクスアウトレットの良さだと思います.

 PCケース選びについては,こちらの記事が大変参考になります.
 PCケースはこう選べ! 出来るケースはここが違う!?
 この基準でみても,今回のAntec P280 Windowも,長く使える,お勧めPCケースだと思います

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